失敗しないファン付き作業服(空調服®・空調風神服)の素材の選び方
ここ数年、空調服®・空調風神服が急激に普及し一般化したことにより、各社・各メーカーから様々な商品が発売されるようになりました。半袖タイプやベストタイプ・フード付きなど、形に特徴を付けたもの、UV加工やフルハーネス対応など機能に特徴をつけたものなど、使用用途やニーズに合わせた数多くの商品がございます。今回は生地素材にスポットを当ててて、素材から着用シーンや素材の特徴に合わせて空調服®・空調風神服を選んで頂けるように特集記事を作成致しました。デザインや機能性はもちろん大事ですが、素材選びも大事なポイントです。買ったのに直ぐに穴が空いてしまった。思っていたより、重くて、動きにくい、など商品写真でイメージしていたのと違うというのはよくある話です。そういう時に生地素材についての知識があると「この素材は軽くて動きやすい」「この素材は厚みがあるので少し重たいけど丈夫」などのイメージが付きやすく、空調服®・空調風神服を選ぶ際の失敗を防ぐことができます。
ファン付き作業服(空調服®・空調風神服)で使われている生地素材 目次
カチオンリップ
カチオンリップとは、カチオン糸を使用して作られたリップストップ生地のこと指す造語です。カチオン糸とは、通常130℃以上の温度でしか染色できないポリエステルを、100℃以下に染色できるよう加工された加工糸のことで、専用のカチオン染料で染色されています。カチオン糸を使用することで、独特の風合いを出すことが可能で生地に表情をつけることができます。リップストップ生地とは、「rip(裂ける)」ことを「stop(止める)」を特徴とした生地で、主にポリエステル、ナイロン、コットンなど生地に、リップストップナイロンを格子状に縫い込んだ生地です。生地の引き裂きや破れに対する耐久性が格段に上がります。
カチオンリップ 素材の特徴
- カチオン糸を使った独特の風合い
- 通常のポリエステル糸とカチオン糸を組み合わせた生地を、100℃以下の温度でカチオン染料で染めると、カチオン糸の部分だけが染まります。そうすることで生地には染まった部分と染まらない部分による「表情」ができます。その表情を生かして独特の風合いを持つ生地を作ります。
- 軽くて丈夫なリップストップ生地
- リップストップ生地は、元々は耐久性や安全性を重視した軍用に開発された生地になりますが、現在は耐久性の弱い薄手のナイロンやポリエステル生地、また夏用の薄手のユニフォーム生地にリップストップナイロンを縫いこむ事により、軽量でなおかつ耐久性に優れたリップストップ生地になり、アウトドアやスポーツ、また夏用のユニフォームのシーンで幅広く活躍しています。
- カチオンリップを使ったアイテム
- 生地の表情をデザインとして生かしているのでおしゃれに見えます。素材の強度と耐久性からアウトドア商品やリュックなどにも多くアウターに多く用いられています。
- カチオンリップ素材のファン付き作業服(空調服®・空調風神服)に適した職種・シーン
- カチオンリップを使ったファン付き作業服(空調服®・空調風神服)は独特の風合いを生かしたカジュアルでお洒落なものが多く、作業着としてだけでなくタウンユースやスポーツシーン、アウトドアなどで広くご使用されております。
カチオンリップ 素材のオススメの空調服®・空調風神服
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コットンブロード(綿ブロード)
もともとブロードとは、羊毛を使った毛織物がはじまりですが、現在では綿100%はもちろんの事、形態安定性に優れたポリエステルと綿の混紡ブロード(T/Cブロード)も主流になっています。ブロードの由来は、表面(生地面)に横畝(よこうね)がある高密度な平織り生地のことになります。※畝(うね)とは生地の表面に盛り上がって見える線のことになります。ブロードは基本的に、ヨコ糸の密度がタテ糸の約2倍になるため、縦と横で密度を変える事で、独特な横畝が生地の表面に表現されます。タテ糸とヨコ糸の太さを変える事により、薄手のものから厚手のものまで幅広く作る事ができます。その中でも80番手以上の細い糸で高密度に織られたブロード素材はとても滑らかで肌触りが良く、高級なスカーフやドレスシャツなどの生地としてとして人気があります。また地域や使用する地域によって、名称が変わり、アメリカでは「ブロード・クロス」という名称で慕われたり、イギリスでは「ポプリン」と呼ばれたりしてます。日本では糸の太さ(番手)や打ち込み本数で、風合いが変わる事から、50番手以上の細い糸で織った素材をブロードとして、20番手〜30番手の太い糸で織った素材については、ポプリンやウェザーとして分類されることが多いです。
コットンブロード 素材の特徴
- 柔らかい肌触り
- 番手の大きい、細い糸で高密度に織られるブロードは、滑りがよく、滑らかで柔らかな肌触りが大きな特徴です。
- 上品な光沢感
- 適度な光沢感を持つブロード素材は、生地そのものに上品さがあります。そのため、事務服のブラウスやカッターシャツ等のフォーマルなシーンにも使われるくらいの上品な光沢感があります。
- 高級感のある生地感
- 夏素材の生地で、広く認知度があり、有名なシャツ生地といえば、オックスフォード、ヘリンボーン、シャンブレーなどたくさん有名な生地はありますが、その中でもブロードは高密度に織りこまれている為、生地の織り目が目立ちにくく、上品なツヤがでるので、見た目にも高級感があります。
- ハードワークに耐えうる丈夫さ
- ファン付き作業服(空調服®・空調風神服)や作業服として広く一般的に使われている素材だけあって、繰り返し洗っても生地の劣化もすくなく、優れた耐久性があるのもブロード素材の強みです。また、綿ブロードは、熱にも強いので溶接の作業時や、熱源を伴う様な現場での作業も安心して、ご使用いただけます。
- コットンブロード素材のファン付き作業服(空調服®・空調風神服)に適した職種・シーン
- 綿100%素材なのでポリエステルやナイロンのように熱で溶解し大火傷を負うような事が無く、火は付きますが最後は炭化していきますので溶接作業など火を使う現場に適しております。
注意点
綿ブロードの一番のデメリットは、シワになりやすいという事です。使用している素材の特徴さえ押さえておけば、洗濯は自宅で行うことができますが、脱水後に手で伸ばすだけではシワを取ることはできません。また細い糸で織られているため、引き裂きや摩擦にはあまり強くない為ハードな現場作業には適しておりません。
コットンブロード 素材のオススメの空調服®・空調風神服
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タフタ
タテ糸とヨコ糸の太さ(番手)を変えて織られた、光沢があり滑りのいい平織の生地素材です。もともとは絹(シルク)からつくられておりましたが、現在ではポリエステルやナイロンといった化学繊維で作られる事がほとんどです。通常タフタ素材は、タテ糸よりも約2倍を目安に太めのヨコ糸を使用する事が多く、それにより横方向に適度な畝(うね)ができます。またたて糸とよこ糸は十字にクロスされなおかつ高密度に織り込まれるため、防風性にも優れております。非常に光沢感があり、軽量、防風性にも優れておりますので、ウインドブレーカー、軽作業用ブルゾン、防寒着の表生地などのユニフォームシーンはもちろんの事、ネクタイやスカーフ等にも用いられます。日本には16世紀半ばから17世紀初期南蛮貿易時代に伝わり、高級な織物として扱われていました。タフタの名前の由来はペルシア語のtaftah(輝く、紡ぐ)からきており、日本語では、薄琥珀(うすこはく)と呼ばれております。
タフタ 素材の特徴
- タフタ素材のメリットとデメリット
- シワ感を持ちつつもしっかりした手触りと僅かな光沢を持つタフタが多く使われています。コットンやシルク、ジョーゼット、シフォン、そしてベルベットなどのように名前はあまり知られていない素材ですが、タフタ生地はファッションから柔らかい家具の外張りや家の中の装飾作成に重要な布素材です。タフタはもともとシルクから作られていました。しかし現在では、レーヨン、アセテート、ナイロンといった合成繊維が使われています。この生地は平織りで作られ、わずかなよこ畝が現れるのが特徴です。たて糸とよこ糸は十字にクロスされ、なおかつ細い糸を高密度で織り込んでおりますので、防風性にも優れております。軽量な生地からミディアムウェイトの生地、透けるタイプから不透明なタイプ、そして市松模様からプリントに至るまで様々な種類があるのが特徴です。タフタ生地のメリットとしては軽量で防風性に優れ、光沢や滑らかさがある点で、デメリットとしてはシワになり易いためお手入れなどのメンテナンスが必要だという点です。
- タフタの起源
- タフタはペルシャ語を語源とし、“ねじって織られる”ことを意味します。生地はバグダッドのアッタビヤの地で12世紀に発祥しました。近年おもにイタリアやフランスで生産されるようになっていますが、1950年代までは日本でも生産されていた生地でした。現在では、生糸タフタの生産はインドやパキスタンに移っています。そもそもは、手織り機のみで生産していましたが1990年頃からは手織り機から機械式の織り機の導入が始まりました。
- タフタ生地を使用した商品
- 軽量で防風性があるため、ユニフォームのシーンではウインドブレーカーや軽作業時のブルゾン等で多く使用され、また光沢もありますので、イベントなどでスタッフと客とを識別しやすくする為のジャンパーとしても使用されております。少し硬めのタフタ生地は形状を保ってくれるのでカーテンとしても使用される事も多くあります。他の使われ方としては、裏張り、絶縁体、傘やハンドバッグにシャワーカーテンの製作などがあげられます。
- タフタ使用したファン付き作業服(空調服®・空調風神服)に適した職種・活用シーン
- タフタを使ったファン付き作業服(空調服®・空調風神服)は軽量、防風性、光沢の特性を生かした倉庫内の軽作業や一般の方との識別が必要なイベント会場等でも幅広く使用されております。
タフタ 素材のオススメの空調服®・空調風神服
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デュスポ
デュスポ素材とは、高密度に織られたハイテク機能素材で、撥水・防水機能があり、非常に丈夫で型崩れしづらいのが特徴の生地素材です。肌触りはさらっと滑らかでデザインに馴染みやすく、。花粉や粉塵等もさっと掃うだけできれい落とすことができます。
デュスポ 素材の特徴
- 丈夫で型崩れしずらい
- デュスポ生地は生地自体の強度があり、型崩れしづらい素材でアウター商品に多くレジャー用品などのアイテムに用いられる事が多い素材です。
- 撥水・防水の機能
- 非常に高密度に織られている素材なので、完全防水とまではなりませんが、撥水・軽防水の機能が御座います。ですので少量の雨や水を用いた作業などに適しています。また塵や埃・花粉等もはじき付着しにくくなっているので、さっと掃うだけで払い落すことが可能です。
- 滑らかな肌触りの生地感
- さらっとした滑らかな素材感で、どんなデザインでも馴染みやすい生地素材です。
- デュスポ素材のファン付き作業服(空調服®・空調風神服)に適した職種・シーン
- 非常に高密度に織られている塵や埃をはじく為、塵や埃が発生しやすい工場や倉庫作業の際に適しています。さらにその際にファンから塵や埃が侵入しないようにフィルターを併せて使用することをおすすめ致します。また撥水・簡易防水の機能も備わっていますので、天候不良時の野外作業や水を扱うような作業現場で適しております。
デュスポ 素材のオススメの空調服®・空調風神服
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ドビー織り
ドビー織りとは、ドビー織機という特殊な機械で織られた織物のこと指します。ですが最近では、一般的に「ドビー」と呼ばれる生地模様を指すことが多くなっています。その為ドビー織機を使っていても、ドビー織りと呼ばれない生地も稀にあります。ドビー織りの一番の特徴としてはその織柄にあります。平織りまたは綾織りされた生地に対して、さらに別の糸を織り込むこと連続した小柄な幾何模様を生み出します。模様は幾何模様を基本にストライプ、ドット、花柄など様々なものがあります。模様の大きさはジャガードより小振りなものになります。また少し光沢感も出ますので、高級感のある生地素材に見えるのも特徴の1つです。
ドビー織り 素材の特徴
- 独特な幾何学模様
- ドビー織りで表現した幾何学模様は見る角度によって変化を楽しむことができます。最近では、凹凸のあるドビー織りを用いた夏用のユニフォームとして使用することも多いです。生地に凹凸を作る事で、肌に接触する面積を小さくし、不快感やべたつきを抑えるという効果があります。
- 高級感のある光沢
- ドビー織りの織柄で表現した生地は、適度な光沢感があり高級感がまします。
- 優れた耐久性
- 地に模様を施す事により、厚みが生まれ、スレや摩擦にも強くなり、優れた耐久性があります。
- 滑らかな肌触りの生地感
- 非常に高密度に織られている塵や埃をはじく為、塵や埃が発生しやすい工場や倉庫作業の際に適しています。さらにその際にファンから塵や埃が侵入しないようにフィルターを併せて使用することをおすすめ致します。また撥水・簡易防水の機能も備わっていますので、天候不良時の野外作業や水を扱うような作業現場で適しております。
- 優れた耐久性
- 生地に模様を施す事により、厚みが生まれ、スレや摩擦にも強くなり、優れた耐久性があります。
- ドビー織り素材のファン付き作業服(空調服®・空調風神服)に適した職種・シーン
- 生地に模様を施す事により、生地に凹凸が出来るので、肌への接触面積を減らすので、不快感やべたつきを軽減してくれます。また生地の耐久性にも優れているので、ハードな現場や空調が効いていない建物内などの現場に最適です。
ドビー織り 素材のオススメの空調服®・空調風神服
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交織トロピカル
トロピカルとは薄手で軽さを意識した夏用の素材になります。また細い糸で緻密に織り上げるので生地にハリがあり滑らかな質感が特徴です。交織トロピカルとは縦の糸にポリエステル100%の糸を使い、横の糸にポリエステルと綿の混紡糸を織り込むことでポリエステル混率を上げ、耐久性にも優れた生地に仕上げております。トロピカルという名の由来は、その名の通り南国をイメージする熱帯地方のという意味があります。これはトロピカル素材がもともとイギリスで製造され、南国のマレーシアなどを経由して輸出された生地だったことに由来しています。
交織トロピカル 素材の特徴
- 形態安定性(イージーケア)
- 洗濯耐久性に優れてますので、洗濯を繰り返しても型くずれしにくく、アイロンの必要も無く、洗濯して直ぐにご使用いただけます。
- 生地の耐久性
- ポリエステル混率が高くまた細い糸を緻密に織り込んでいますので耐久性も一般的な夏素材に比べると高いです。
- 軽く、しなやか
- ポリエステル混率が高い為、軽くて風合いもしなやかです。また服の重量も軽く、服が重たく感じることはありません。
- 交織トロピカル素材のファン付き作業服(空調服®・空調風神服)に適した職種・シーン
- 軽くて涼しくまたお手入れが簡単な事が特徴の生地素材なので、建設現場や工場など汚れやすく、汗をかきやすい外で働く職種の方に最適な生地素材となっています。
交織トロピカル 素材のオススメの空調服®・空調風神服
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ヘリンボーン
ヘリンボーン素材とは、スーツやジャケットといった紳士服などによく使われる高級感のある生地素材です。ヘリンボーンとはニシンの骨という意味で、その模様がニシンの骨を彷彿とさせる山形と逆山形が入り混じった模様をしていることからヘリンボーンと呼ばれています。日本では、「杉の葉」に似ているとされ、「杉綾」と呼ばれています。男性用スーツや冬用のコート、ツイード生地にも使われることが多い模様で、厚みがあるものが多く高級感のあるキッチリした印象を与えます。
トロピカルという名の由来は、その名の通り南国をイメージする熱帯地方のという意味があります。これはトロピカル素材がもともとイギリスで製造され、南国のマレーシアなどを経由して輸出された生地だったことに由来しています。
ヘリンボーン 素材の特徴
- 高級感と柔らかな風合い
- 織り生地よりも厚みのある生地となっておりますのでしっかりとした風合いの高級感を感じます。イギリス発祥のツイード生地にもヘリンボーンの模様が使われる事があるのも特徴です。ノスタルジックで品のあるヘリンボーンは、気品高い生地として使用されています。織物の分類としては基本的には羊毛などを使って作られる「毛織物」に分類されるものの、実際には様々な繊維(糸)を使用した織物が存在しています。
- 名前の由来
- ヘリンボーンという名の通り、直訳すると魚「ニシンの骨」という名になる。魚の骨の様な細かなデザインからその名称が付けられた様です。"herring-bone"と呼ばれる様になったのが由来です。山形と逆山形が交互に入り混じった模様の綾織物です。葉の形が杉の葉に似ている事から、日本名では杉綾と呼ばれています。
- 生地の特徴
- 生地の表面に表れる右上がりの糸の線と右下がりの糸の線が横方向に交互に並ぶため、「V字型」、また見方を変えると「山型」の糸の線が、延々と敷き詰められた様に見えます。生地自体は、男性物の商品に用いられる事が多くコートやパンツ帽子、ネクタイ、バッグ等にも使用されています。
- ヘリンボーン素材のファン付き作業服(空調服®・空調風神服)に適した職種・シーン
- ヘリンボーン素材は高級感のある生地素材なので、単に作業着としてではなく普段使いのププライベートでも着用したいといった方にオススメのアイテムとなっています。
ヘリンボーン 素材のオススメの空調服®・空調風神服
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ポプリン
ポプリンとは、横糸(経糸)の密度を縦糸(緯糸)の2〜3倍にした、横方向に畝(うね)がある平織物です。ポプリンは丈夫で耐久性がありながら、柔らかく光沢のある生地素材です。特徴としては独特な畝のあるテクスチャと緻密な平織りの質感で、その表面には適度な光沢がございます。もともとポプリンは、たて糸にシルク、よこ糸に重めのウール糸を用いて平織りで作られましたが、ユニフォームのシーンですと耐久性の問題もあり、ポリエステルと綿の混紡で作られる事がほとんどです。19世紀に頃、ポプリンは最初家具の外張り生地として使われていましたが。第2次世界大戦中に丈夫で動きやすい生地として、軍服や制服として使われるようになりました。それをきっかけに丈夫で着心地の良い、最新の素材として世界中に広まりました。今ではポプリンはシャツ、スカート、ズボンからジャケットなど様々な衣類に使われる、汎用性の高い素材として普及しています。
ポプリン 素材の特徴
- 生地の特徴
- 緯糸(ヨコイト)の方向に 細い畝が見える 手触りの良い柔らかな平織物です。ブロード・クロスよりは 畝が太いです。元々は シルク(絹)とウール(毛)の交織織物でしたが、現在ではコットン(綿)織物が多く、ウール シルク ポリエステルなどでも 作られてます。ポプリンは美しいドレープが作れる薄く涼しい生地であると同時に、丈夫で耐久性のある布生地です。
- 生地を用いた主な商品
- ポプリン生地を使用した用途は幅広く、スカート、薄手のジャケット、エプロン、カーテン、テーブルクロスなどに多く用いられています。
- ポプリン生地の起源
- ポプリンはいつの時代も人気のある生地です。柔らかい手触りを持つが丈夫なうえ、なめらかで光沢のある布表面を持つことを考えれば、人気があるのも納得です。15世紀には冬服としてポプリンが使用されましたが、それはシルクとウールで作られていました。“ポプリン”の名前はフランス語の“papelaine”というアヴィニョン村のフランス法王(現在では廃止されている) からきています。この布生地は非常にありふれた布だったので、シルク100%が使われているのにも関わらず高級品とはみなされていませんでした。ルイーザ・メイの小説“若草物語”で、姉妹二人が持っているドレスの中で一番良いポプリンのドレスを着てパーティに参加する場面がありますが、彼女たちがシルク100%のドレスで参加しなかったことを後悔する様子が描写されています。
- 生地のメリット・デメリット
- ポプリン生地にはメリットが多くあります。強い生地で耐久性がありながら、柔らかい肌触りと光沢のある表面で製品として使用すると着心地が良くシワになり難いという点に対し、デメリットが生地が薄い為暖かさを逃してしまうので冬の衣料には不向きであるという点です。
- ポプリン素材のファン付き作業服(空調服®・空調風神服)に適した職種・シーン
- ポプリン素材は非常に丈夫で着心地の良い素材なので建築現場や工場といったハードな現場はもちろんの事、倉庫内の軽作業や建物内での現場など非常に幅広く使用されております。
ポプリン 素材のオススメの空調服®・空調風神服
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マイクロシェル
シェルとはアウトドアウェアなどで使われる重ね着で一番外側に着るアウターの事で、それらに使われている素材を指してシェルと呼ばれる場合もございます。シェル(shell)とは英語で『外殻・貝殻』を表し、外界から身を守るという意味があります。
シェルには大きく分けて『ハードシェル』と『ソフトシェル』がございます。「ハードシェル」は防水性に優れた硬めの手触りの厚地な素材で、寒さや強風といった厳しい自然環境から身を守ることを目的としたものです。「ソフトシェル」は柔らくて動きやすい伸縮性があるのが特徴で、ハードシェルより防水機能は弱いものになっております。
マイクロシェルとは、シェル素材の良い点を取り入れつつファン付き作業服(空調服®・空調風神服)に適した機能を兼ね備えた新しい素材になります。ハードシェルのような完全防水や、ソフトシェルのような伸縮性はないものの、非常に高密度で織られており風を通さないことが特徴で、風を服内から逃がさない事で空気循環を促し効率的にしに体温調整を行う事に適した素材になっています。
マイクロシェル 素材の特徴
- 生地の特徴
- マイクロシェルは、薄くて非常に軽い素材で優れた速乾性が特徴です。高級感のある光沢がありユニフォームとしての用途以外でもアウトドアやスポーツのシーンでも活躍している生地です。
- 空気を逃がさない優れた防風性
- マイクロシェルはポリエステルを非常に高密度で織った素材で、防風性に優れ服内外の風を通さないため、ファン付き作業服(空調服®・空調風神服)内の空気循環を高め快適性を向上させることができます。
- マイクロシェル素材のファン付き作業服(空調服®・空調風神服)に適した職種・シーン
- 非常に軽量で動きやすく高級感のある光沢感があるので、作業服としてだけでなくプライベートでのスポーツやアウトドアのシーンにも適しております。
マイクロシェル 素材のオススメの空調服®・空調風神服
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ツイル
まずツイルとは、織り物の三原組織の一つである「綾織り」の別名です。つまり「一つの生地の名前」ではなく「織り方の一種」ということになりますたとえば、コットンを使った生地であればコットンツイル、リネンを使った生地であればリネンツイルと呼ばれ、冬のアウターによく使われるツイードもツイルの一種です。密にいえば、タテ糸3本にヨコ糸を1本交差させた「四つ綾(3/1)」をツイルと呼ぶのですが、基本的にはツイル=綾織りと覚えておいて問題ありません。インディゴ糸を使った綾織り物であるデニムを筆頭に、シャツ・ジャケット・ボトムなど衣類を中心にさまざまな用途で使われています。
ツイル 素材の特徴
- 生地の特徴
- ツイルと並んで、広く使われている織り物といえば「平織り物」です。この平織り物とツイルの違いを知っておくと生地選びがしやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。平織り物との大きな違いは、生地そのものが持つ柔らかさです。またツイルは、糸の密度を調節することで「生地の厚さ」を自由に変えることができます。分厚い生地でも柔らかさは損なわれないので、ジャケットなどのしっかりとしたアウターでも着やすいのが特徴です。
- 空気を逃がさない優れた防風性
- 一本の糸を交互に交差させる平織りと違い、ツイルは複数のタテ糸にヨコ糸を交差させて織られているため、生地自体に伸縮性があります。そのため、ポリウレタンなどのストレッチ素材を混紡しなくても、強度を保ったまま着心地のいいアイテムを作ることができます。
- シワになりにくい
- 平織りに比べて、シワになりにくいのもツイルの大きな特徴です。また糸の細さ・密度を高くすると、よりシワになりにくく、しなやかなで滑らかな風合いになります。
- 風を通しにくい
- 平織りに比べますと、糸も太く生地の密度も高い為、風を通しにくい素地となっており、ファン付き作業服(空調服®・空調風神服)で使用した際に服内の空気を逃がさない効果があります。またそれにより耐久性も高くなりますが、その分重量が重く、若干のごわつきがあります。
- 光沢感
- ツイルは糸が交差する点が少ないため、生地面に適度な光沢感があります。そのため、カジュアルなアイテムから上品なアイテムまで、幅広く使用することができます。
- 摩擦に弱い
- 先ほどお伝えした「糸が交差する点が少ないこと」によるデメリットが、摩擦に弱いという点です。わかりやすい例でいうと、デニムなどで膝が破けてしまうのも、摩擦による劣化です。織り物自体の強度が決して低いわけではありませんが、平織りと比べると若干劣ってしまいます。
- ツイル素材のファン付き作業服(空調服®・空調風神服)に適した職種・シーン
- 生地の耐久性には非常に優れていますので、工事現場などのハードな現場に適しております。
ツイル 素材のオススメの空調服®・空調風神服
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リップストップ
リップストップ(ripstop)生地とは、コットン、ナイロン、ポリエステル素材の生地に、格子状にナイロン繊維が縫い込こまれた生地のことです。ナイロン繊維は強度・摩耗に非常に強いため、混紡された生地の強度は格段に向上します。また、万が一生地が裂けても縫い込まれたナイロン繊維がそれ以上の進行を食い止めてくれるので、ガシガシ使い倒せるのも特徴です。その耐久性の高さから、リップストップコットンなどは、軍物の戦闘服やカーゴパンツにも採用されています。リップストップナイロン生地は、軽量ながら強度が高く、撥水・防水性にも優れているため、パラグライダー、パラシュートなどをはじめ、軽量テント、寝袋といった登山&キャンプ用品に使用されています。リップストップとは、生地が避けることを止めること。ナイロンやコットン素材の服が破れても、碁盤の目状に編みこまれたナイロン繊維がそれ以上の破れを防いでくれる。
リップストップ 素材の特徴
- 生地の特徴
- リップストップ生地とは、その名の通り「rip(裂ける)」ことを「stop(止める)」特徴があります。主にナイロン、コットン、ポリエステルなどの生地をベースに、リップストップナイロンを格子状に縫い込んでいった生地のことです。
- 生地の使用用途
- リップストップ生地は、その種類も多様なことから、日常生活から専門的な用途まで使い道は限りありません。登山で言えばテントやジャンパー、バックや小物入れに至るまでどこをとっても非常に便利な素材です。ユニフォームのシーンで言いますと特に薄手の生地にリップストップを織り込むことで生地の耐久性を向上させてくれますので薄くて破れやすい生地にリップストップを使用することが多いです。
- リップストップ素材のメリット
- すごく軽量で生地自体の重さを感じないのが特徴でナイロンやポリエステルなどの化学繊維は生地に水を含み難いので水に濡れても重さが急激に増し重くなる事はありません。撥水の効果もありテントやレインウェアなど雨風をしのぐ際に不可欠なアイテムに使用すれば最小限の重さで運べる便利な生地です。また最近ですとデザイン面でもリップストップを使用し、カジュアル感をよりだしているユニフォームも多いです。
- リップストップ素材のファン付き作業服(空調服®・空調風神服)に適した職種・シーン
- リップストップ素材は非常に軽量で丈夫で撥水効果があり、軍用やアウトドアなどに広く使われある素材です。その特徴をいかしイベントや農作業など野外での作業時に適しています。またカジュアルな風合いなのでタウンユースやスポーツシーン、アウトドアでの使用にオススメ致します。