水冷服(水冷ベスト)とファン付き作業服(空調服・風神服)は、「どちらが涼しい？」「それぞれどんな特徴があり、どんな場面に有効なのか？」このような疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。
水冷服(水冷ベスト)とファン付き作業服(空調服・風神服)は、ともに着用者の身体を冷やす熱中症対策に有効なアイテムです。
しかし、それぞれに違った特徴があり、双方の強みを活かした使い分け方が可能になります。
こちらのページでは、水冷服(水冷ベスト)とファン付き作業服(空調服・風神服)、それぞれの特徴と注意点を比較し、使い分け方法について解説していきます。
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水冷服(水冷ベスト)とは？
水冷服(水冷ベスト)は、服に備わったタンクの中に適量の水と、氷または冷凍させたペットボトルを入れ、ポンプの力でチューブ内に冷えた水を循環させることで着用者の身体を冷やし、冷涼感を得られるアイテムです。
体温を冷やすことで熱中症のリスクを下げるとともに、作業時の疲労を緩和させ、夏場でも快適に作業を行うことが可能です。
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 水冷服（水冷ベスト）の特長
- タンク内の冷水を利用して冷却するので、空調が効いていない工場やビニールハウスなど、非常に外気温が高い現場でも効果を発揮できる。
- 駆動音が小さくファン付き作業服に比べて、非常に静かに着用が可能。
- 身体にフィットさせて着用するので、ファン付き作業服のような膨らみがなく、より動きやすい。
- ファンから火の粉や埃を吸い込む心配がなく、溶接などの現場でも安心して着用可能。
 水冷服（水冷ベスト）の注意点
- 冷却効果がタンクの冷水に依存しており。使用環境にもよりますが2〜3時間ほどで氷が溶けてしまい、定期的に氷や凍ったペットボトルを交換する必要がある。
- ファン付き作業服ほど一般化されていない商品のため、開発しているメーカーも少なくデザインバリエーションも乏しい。
- 洗濯方法は手洗いが推奨されており、洗濯機に対応していない。
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ファン付き作業服(空調服・空調風神服)とは？
水冷服(水冷ベスト)は、服に備わったタンクの中に適量の水と、氷または冷凍させたペットボトルを入れ、ポンプの力でチューブ内に冷えた水を循環させることで着用者の身体を冷やし、冷涼感を得られるアイテムです。
体温を冷やすことで熱中症のリスクを下げるとともに、作業時の疲労を緩和させ、夏場でも快適に作業を行うことが可能です。
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ファン付き作業服の特徴
- 近年 各メーカーが切磋琢磨し商品開発を行ったことから、ファン・バッテリーの性能が飛躍的に向上し、高い冷却効果を長時間継続して使用する事が可能になっている。
- 多くのメーカーが生産しており、さまざまな機能やデザインの商品群から自分に合ったものを選択できる。
- 服はデバイスを取り外して、洗濯機で丸洗いが可能。
- 充電の必要電力が少なく、エアコンなどに比べて電気代がかからず、環境への負荷も低い、エコなアイテム。
ファン付き作業服の注意点
- 外気を吸い込み循環させることで冷却効果を生む特性上、外気の温度が非常に高い現場では十分な効果を発揮できない。
- ファンから火の粉や埃を吸い込む危険性があり、ファン用フィルターを使用するなど注意が必要。
- 空気を取り込むため、膨らんだようなシルエットになってしまう。また膨らみによって作業の妨げになる場合がある。
- ファンから駆動音が出る。
水冷服(水冷ベスト)が推奨されるシーン
- 非常に高温な場所
- 空調が効いていない工場や、ビニールハウスなど非常に高温な場所では、ファン付き作業服は十分な冷却効果が得られません。水冷服(水冷ベスト)なら気温が高くても、十分な冷却を行う事が可能です。
- 溶接作業など火を扱う場面
- ファン付き作業服は、ファンから空気を吸い込みウェア内を循環させるため、火の粉が舞う溶接を伴う現場などでは、ファンから火の粉を吸い込み、火傷するなどのリスクが高まります。水冷服なら綿100％の作業ジャケットの下に着用することで安全に冷却効果を得ることが可能です。
- ウェアの膨らみが気になる場面
- ファン付き作業服は空気をウェア内に取り込む性質上、どうしても着ぶくれしたようなシルエットになり、公式な場面などには適さないラフなスタイルに見えてしまいます。また膨らみが邪魔になり作業をおこないにくい場合もでてきます。水冷服(水冷ベスト)ではウェアの膨らみがないので、スーツジャケットを上から羽織ることもでき、スッキリしたスタイルでの着用が可能です。
- 音が気になる場面
- ファン付作業服の使用時には、機能上どうしてもファンの駆動音が鳴り響きます。接客中や公式な場面、ミーテング時など音を気にすり場面では、水冷服(水冷ベスト)の方がより適しています。
ファン付作業服(空調服・風神服)が推奨されるシーン
- 長時間の現場作業
- 水冷服を長時間使用する場合、氷や冷凍ペットボトルの交換が必要になりますが、現場によっては難しく、可能であっても手間がかかります。空調服・風神服であれば「強モード」でも4〜6時間、中・弱モードなら10時間以上連続使用できるので、1日を通して使用可能です。
- 高所作業
- ファン付作業服(空調服・風神服)には、高所作業に必須のフルハーネスに対応したモデルや、インナースペーサとの併用でフルハーネスを着用できるものなど、高所作業でも使えるモデルが多数あります。水冷服の場合は水冷服の上にフルハーネスを着用すると、チューブなどが圧迫され水が通らないだけでなく破損の危険性があるのでご注意下さい。
- 食品工場
- ファン付作業服(空調服・風神服)には、食品衛生に考慮した白衣タイプのモデルがありご使用が可能ですが、水冷服の場合は衛生上の問題があり、タンクを開けての氷交換などを行うことができません。
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